こんにちは。久しぶりの更新です。
ここ1、2ヶ月はシュノーケリング採集ばかりしていました。オホーツクも最近は暑い日が続いてそれなりに潜りやすくなっています。
とはいえ水温20℃以下なのでウェットスーツとインナーなどは欠かせませんね。
最初は装備について。
ウェットスーツの下はインナーを5〜6枚程着込みます。これでやっと数時間泳ぐ事が出来ます。ただポイントまでかなり歩くのでかなり暑くなります…。
マリングローブなのですが私は右手を薄いグローブ(ゴム手の様なもの)にして左手は厚いグローブにしてます。
そうすると利き手の右手でカメラの操作や小型の動物を摘んで採集できて左手でカキ類やフジツボ類の多い岩場に手を付いて作業する事が出来ます。オススメですよ。
前まで洗濯ネットに容器を入れて採集していたのですがネットの紛失とネットのチャックを開けるのがめんどくさいので容器にそのままロープを付けました。
かなり採集しやすくなりました。
次はシュノーケリング中に採集したり撮影した動物を。
ツガルウニGlyptocidaris crenularis A. Agassiz, 1864
ずっと探していたのですが中々見つからず、いつも潜っているポイントから少し離れた所を探したらいました。
最初は水深4〜5mの岩礁上にいた個体を見つけ「やっぱり5m以深の深場にいるのかなぁ…」と思っていたのですが…
後々探すと水深2〜3mのかなり浅い所でも確認できました。
というか…あれ?めちゃくちゃいる…?前まであんなに探していなかったのに…。環境が少し変わるだけでこんなに違うものなのですかね…。生き物とは不思議なものです…。
あとネットでツガルウニの生態写真を探すとだいたい何も拝借してない個体が多いのですが実際に見るとかなり覆い行動をしてます。
にしても良いウニですね。棘の根本の赤い靭帯やカーキ色で口側に向かって次第に長大になる棘は他のウニ類に無い魅力を感じます。
こんな面白い光景も。オホーツク海の主要なウニ3種(エゾバフン、キタムラサキ、ツガル)がまとまっていました。なんでしょう、会議でもしてたんでしょうかね?中々贅沢な空間でした。
この3種以外にもいがぐりタイプのウニ(正形ウニ)はいるはずなのですが中々見つけられず…。実物を見ないと中々発見出来ないものですね。今後見つけられますように。
ここからはウニ以外の動物を。
ホクヨウウミウシ。
以前はTritonia diomedea Bergh, 1894だったらしいのですがWormsによると現在はT. tetraquetra (Pallas, 1788) とされているのですかね…。分類難しいです。
この子はかなり普通種で、1日に必ず1個体は見かけます。かなり派手なオレンジ色で被写体にも打って付けです。
かなり大きいのですがネットを見るともっと大きく化け物みたいのを見かけます。いつか見たいですね。
キタユウレイクラゲCyanea capillata (Linnaeus, 1758)
漁港では秋ぐらいによく見かけるのですがシュノーケリングでは初めて見ました。
放射状のものには目が無いので大好きなクラゲです。
長い触手をなびかせながらゆったりと泳ぐ姿は幽霊を彷彿とさせますね。幽霊見た事無いですけど。
どうやら世界最大種らしいですけどオホーツクにもメーター級の個体は出るんですかね。気になります。
エゾキンチャクSwiftopecten swiftii (Bernardi, 1858)
これもポイント変えてからよく見るようになりました。意外とボテっと鎮座してます。やる気がない感じが伝わります(?)
大きく目立つ3、4つの放射肋が特徴的ですね。ボコボコしてカッコいい(語彙力)。
オオバンヒザラガイCryptochiton stelleri (Middendorff, 1847)
世界最大級のヒザラガイ類らしいです。大きいものは40cmになると…本当かなぁ。
私が見つけた個体は25cmぐらいの個体でした。
過去にシュノーケリング中に海底に落ちてた個体は見つけたのですがやっと生態写真が撮れました。
潮下帯で波当たりの少し悪い内湾ぽい環境にいました。なかなか分かり辛い形態をしてますね。
つづく
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